国内小説
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『いちご同盟』感想|命の儚さと尊さを描いた青春小説
どこからともかくピアノの調べが聞こえてきそうな繊細で透明感のある物語、いちご同盟。15歳の主人公が、1人の少女との出会いを通じて命の儚さと尊さを知る青春小説です… -



『鹿男あをによし』感想|奇想天外な青春歴史ファンタジー
『鹿男あをによし』は、『プリンセス・トヨトミ』や『鴨川ホルモー』などで知られる「万城目学」さんの歴史ファンタジー小説です。 第137回直木賞候補にもなり、2008年… -



『そして、バトンは渡された』感想|「幸せ」の形の多様性
この作品は、血のつながらない大人の間をたらいまわしにされながら育った女の子の物語です。 このように書くと、非常に悲惨な境遇の女の子の」可哀想な物語なのだと感じ…
海外小説
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スタニスワフ・レム『ソラリス』感想|これが本当の未知との遭遇。
ポーランドのスタニスワフ・レムという作家が、地球外生命体とのコンタクトを描いたSF小説「ソラリス」。 2017年にはNHKの「100分de名著」にも取り上げられた、知る人ぞ… -



『青空のむこう』感想|「やり残したことがあるから…」あなたもこの人生に悔いはありませんか?
もし自分が明日死ぬと分かっていたら…あなたは何をしますか? 『家族と過ごす・恋人に愛を伝える・親友にお別れを言う』いろんなやりたいことが浮かんでくると思います… -



『82年生まれ、キム・ジヨン』感想|ある女性の人生をなぞることで浮かび上がる数々の違和感と失望感
平凡な家庭に生まれ育ったある女性の半生が描かれた本書は韓国でベストセラーとなりました。 その反響は韓国国内だけにとどまらず世界中で共感を呼び、物議を醸し出して…
短編集
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『骨を彩る』感想|彩瀬まるがその表現力で伝えたい、素敵に生きるうえで大事なこと
素敵な人って、なんでしょう。 揺るがない”自分”がいること、しっかりとした”芯”があること…。 生きるうえで常に切り離せない悩みというものは、だいたいのことが揺るが… -



『発注いただきました!』感想|みずみずしく、日常に寄り添った珠玉の短編集
今回は、『発注いただきました!』という本を読んだ感想を書いていこうと思います。 著者の朝井リョウさんは、『桐島、部活やめるってよ。』や、『チア男子‼︎』… -



『卵の緒』感想|瀬尾まいこが描く家族の絆は、優しくて少しせつない。
僕は捨て子だ。子どもはみんなそういうことを言いたがるものらしいけど、僕の場合は本当にそうだから深刻なのだ。 こんな文章で始まる『卵の緒』は、小学生の男の子とそ…
ショートショート
エッセイ
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『わるい食べもの』感想|「おいしい」だけが「食」じゃない
小説家・千早茜さんが食べものについて語ったエッセイ『わるい食べもの』。 「『おいしい』には裏がある」と語る千早茜さんが、ただ「おいしい」だけじゃない「食」にま… -



『旅をする木』感想|遠い自然を思うことで心豊かになれる
学生のころから北方の自然に憧れを抱き、「いつの日かそこで暮らしてゆくのだ」という思いを持っていたという星野道夫。 彼はアラスカの大自然やそこに生きる動物、自然… -



『ラマレラ 最後のクジラの民』感想|捕鯨文化を未来に残すインドネシア部族の魂の葛藤を描いたドキュメンタリー
心静かに漕ぎ出でよ浜を離れる波のままに心静かに夢見て待て人生の嵐に揉まれしときも人生の嵐に揉まれしときも インドネシア諸島の西端にあるレンバタ島には、現代でも…
紀行文
児童書
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『怪盗クイーンはサーカスがお好き』感想|謎とロマンが溢れる怪盗物語
怪盗クイーンシリーズは、2002年から続く大人気シリーズです。 怪盗の美学を追い求める、誇り高き大怪盗クイーンが、相棒のジョーカー、世界一の人工知能RDとともに飛行… -



『アリーテ姫の冒険』感想|待っているだけのお姫様なんて物足りない!
お姫様がただ待っているだけなんて、つまらないと思いませんか? 毒リンゴを食べさせられたり、数百年の眠りの呪いをかけられたりするお姫様たちは、最後は必ず王子様の… -



『小さなスプーンおばさん』感想|怖いものは、もう何もない。
もしも、自分の体がティースプーンくらいの大きさに縮んでしまったら、 あなたならどうしますか? 『小さなスプーンおばさん』は、その名の通り、突然体が小さくなって…
絵本
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『まよなかのだいどころ』感想|眠れない夜に冒険に出よう
眠れない夜に絵本の中に冒険に出てみませんか? 寝付くことができない日、夜中に何が行われているかは、絵本を開いてのお楽しみ。 ページをめくらないと、続きがわから… -



『つぎ、とまります』感想|「おかえり」のあったかさ
「おかえりって言われると、ちょっと嬉しいよね。言われないと、なんか淋しいよね。」 結婚した、一人暮らしを始めた、など環境が変わったときに、よく聞く話です。 は… -



『ひだまり』感想|名作を更新する新たな愛と死の物語
「愛と死」というものは何であるのか、言葉として理解することはとても難しいと思います。 考えたところで、ボンヤリとしか浮かばず、言葉にして説明することはできない…



